引きこもり診断で早期解決しましょう


臨床経験30年の専門家がただしい引きこもり解決法を教えます

引きこもりには様々な対処法がありますが、基本的につぎの1~7に集約されます

  1. 自力で立ち直るまでそのまま見守る
  2. 親が適切な接し方を学び、自立を促すような声かけや接し方をする
  3. 行政の引きこもり相談窓口に相談する
  4. 精神科や心療内科を受診させる
  5. 心理カウンセリングを受けさせる
  6. 自立支援施設に入所させる
  7. 強制的に家から出て行ってもらう

いまこれをお読みのあなたも1~3ぐらいの対処はしておられるかもしれませんね。

ひょっとすると、どこかの引きこもり解決のサポートを受けているという方もおられるでしょう。

それでも一向に改善のきざしがみられないため心配になって、ほかに何か有効な手立てはないかとこのサイトにたどり着かれたのではないでしょうか。

 

もしそうであれば、このサイトに出あえたのは幸運だと思います。

なぜならば、このページを最後までお読みいただけばこれからあなたがどうするべきなのかがわかり、もうその対応に迷うことはなくなるからです。

あなたのお子さんが明るく前向きに充実した人生をとりもどせる日も、そう遠くないでしょう。

 

そのようなあなたのご家庭を明るい未来にみちびく方法についてこれから詳しく解説していきますが、引きこもり解決の要点をきちんと理解していただくために、まずは2つの問題を出したいと思います。

 

問1.先に挙げた1~7の対処法の中で、本当に引きこもりを解決できるものはどれでしょうか。(複数回答可)

問2.先に挙げた1~7の対処法の中で、事態をより悪化させてしまう危険性が高いため、絶対にやってはいけないものはどれでしょうか。(複数回答可)

 

この2つの問いの答えがわかれば、半分は解決したようなものです。

 

あとはお子さんの引きこもり脱出に向けて、そのただしい対処法を全力で実践するだけです。

そうすれば、お子さんの精神状態やご家庭の状況、環境によって期間に長短はありますが、あなたや他のご家族も先の見えない不安と苦しみから解放され、あなたのお子さんは明るく希望ある生活へと歩みだすことができるでしょう。

 

上記の問いの答えは、このページの内容を最後までお読みいただければわかるようになっています。

6分ほどで読める内容ですので、どうかこの6分間であなたの長年のお悩みを解消して、人生のどん底で悩み苦しんでいるお子さんを救いだしてあげてください。


原因に応じた対処法ができていますか?

ここ数年で引きこもりは深刻な社会問題としてマスメディアなどでもひんぱんに取りあげられるようになってきました。

 

それにともなって、行政の相談窓口や民間の自立支援施設、心理カウンセリング、家庭教師など、引きこもりに関する様々なサポートがちまたに増えてきました。

また、ネット上でも引きこもりから脱出させるためのアドバイスや情報があふれんばかりに流れています。 

 

これは一見お子さんの引きこもりに悩んでいるご家族の方からすると喜ばしいことのように思えるかもしれませんが、残念ながらそのように選択肢が増えたことで引きこもりの人口が減っているということはありません。

それどころか、むしろ状況をより悪化、深刻化させてしまっているケースのほうが増えています。

 

なぜそのような矛盾した事態になっているのかというと、引きこもりというのは、かぜや花粉症などのような人生にさほど影響しない軽い病気とちがって、すこし対処を間違えただけでも人生をおおきく狂わせてしまい、取り返しのつかない状態にまで悪化させてしまう危険性のたかい難病のようなものだからです。

 

たとえば、かぜであれば病院に行って注射を打ってもらったり、市販の風邪薬を飲んだり、鍼灸や気功などの代替療法にかかったり、しょうがやネギをつかった民間療法をやったり、いや、何もせずそのまま放っておいたとしても99%以上は重篤な状態にもなることなくもとの健康体へと回復するでしょう。

 

花粉症にしても、西洋医学から民間療法までいろんな治療法を手あたり次第に試していっても、とくに悪化したりすることもなく、そのうちに自分に合った最適な改善策が見つかることでしょう。

 

しかし引きこもりは、そんな気軽な対応ですむようななまやさしい問題ではありません。

たしかに引きこもりというのも、まわりの人からするとぜんぜん深刻な病気には見えないことが多いでしょう。

そのため、放っておいても自然に治るかぜか何かのように軽く考えたくなる気持ちはわかります。

 

しかし、子供が家に引きこもったまま40~50代になり、年金暮らしの70~80代の親がその子供を養わなければならないという8050問題も、引きこもりの総人口が100万人超になっているのも、引きこもりという症状を甘く見て適切な対処をおこたってきた結果なのです。

 

最近でこそそんな引きこもりの深刻さが広まってきたので早期に対処しようという人も増えてきましたが、それでもまだまだ子供の引きこもりがはじまった初期段階では「そのうち自力で立ち直るだろう」と様子見を決めこむ人が多いものです。

 

そしてそれが数か月、数年とつづくうちにだんだん心配になってきて、ネットで引きこもりについて調べはじめたりするようになるというのが大方の流れになります。

 

もちろん、ここからでも適切な対処さえできれば解決できる可能性は十分にありますが、この時点で自然治癒が可能な段階をとおりこしていて、かなり深刻な状況になっていることも多く、ひとつ間違うとより悪化させてしまう危険な状態になってしまっていることが大半です。

 

そのためこの時点ではとくに、ただしい対処法を選択できるか、間違った対処法という地雷をふんでしまわないか、ということが大きく命運をわけます。

 

さきに7つの対処法を紹介しました。

  1. 自力で立ち直るまでそのまま見守る
  2. 親が適切な接し方を学び、自立を促すような声かけや接し方をする
  3. 行政の引きこもり相談窓口に相談する
  4. 精神科や心療内科を受診させる
  5. 心理カウンセリングを受けさせる
  6. 自立支援施設に入所させる
  7. 強制的に家から出て行ってもらう

 それではこの中で、あなたのお子さんを引きこもりから脱出させるためには、いったいどの対処法を実践すればよいのでしょうか。

ここで冒頭の問1の答えを発表しましょう。

 

問1.先に挙げた1~7の対処法の中で、本当に引きこもりを解決できるものはどれでしょうか。(複数回答可)

答え 1.2.3.4.5.6.7

つまり、全部正解ということです。

 

ただしこれは、どの対処法でもいいという意味ではありません。

 

引きこもりというのはひとつの原因から引き起こされる類の病気ではなく、それぞれのケースでそれぞれの異なった原因があります。

ですから、その原因に応じた対処をおこなう必要があり、それが先に挙げた7つの対処法のうちのいずれかになるということです。

 

たとえば、ある人には1の対処法が正解であって、すなわち何もせずそのまま放っておいても自力で立ち直ることができますが、他の人にとっての正解は4であったり6であったりして第三者の力を借りなければ解決できない、ということになるのです。

 

当たり前のことと思われるかもしれませんが、そんな当たり前のことをきちんと理解し、実践されている方は少ないものです。

 

まったくのゼロから正解を探しだすのではなく、この7つのなかに必ず正解はあるわけですから、この事実をちゃんと理解するだけでも引きこもり解決には大きな前進となるはずです。 

 

ただし対処法がわかったからといって楽観視しすぎると、大きな落とし穴が待っているので油断は禁物です。

 


お子さんの人生を台なしにしないために

 引きこもり解決には、さきに挙げた7つの対処法の中からそれぞれのケースに応じた適切な対処法を行わなければならないことはお話ししました。

 

ここで、

『1~7のどれかが正解なら1から順番に試していけばいいじゃないか』

と思われた方もおられるかもしれません。

 

しかしこれが引きこもりのやっかいなところで、当人の状態にあったただしい対処法以外の不適切な対処をしてしまうと、一生とり返しのつかない状態まで悪化させてしまう危険性がとても高いのです。

 

かぜや花粉症なら西洋医学から民間療法までいろんな対処法を試してみて効果がなかったとしても、それがより深刻な状態へと悪化させたり、人生を台なしにしてしまったりするようなことはまずありません。

 

しかし、引きこもりはちがいます。

 

たった一度のあやまった対応が引きこもり当人のみならず、家族全員の人生まで崩壊させてしまうこともあります。

 

少し前に元農水省の事務次官の方が息子さんを殺めたという事件が大きく報道されましたが、あれは父親が社会的地位もある元エリート官僚で、殺人事件にまで発展してしまったためセンセーショナルに取り上げられただけであって、似たような状況になってしまっているご家庭ははめずらしくないのです。

 

先の見えない引きこもりだけでも絶望的なのに、暴言や暴力に日々おびえながらの生活を強いられたり、親のカードで毎月何万、何十万円とネット通販やネット課金に費やされたり、いつか他人様を傷つけるような行為に走るんじゃないかと戦々恐々とした思いで暮らしていたり。

 

いま引きこもり人口は100万人超と言われていますが、そのうちの何割かはこのような家庭崩壊を起こしていると考えられます。

 

そしてそれらのケースの大半は、放置していたというのも含めて初期対応の誤りの結果なのです。

 

ですから引きこもりというのは、放っておけば悪化していき、少しの対処の誤りでも一生にかかわる大事になってしまう危険性のあるとても繊細な問題なのです。

 

ここで冒頭の問2の答えを発表しておきましょう。

 

問2.先に挙げた1~7の対処法の中で、事態をより悪化させてしまう危険性が高いため、絶対にやってはいけないものはどれでしょうか。(複数回答可)

答え 1.2.3.4.5.6.7

 

やはり、すべて正解になります。

 

つまり7つの対処法の中で、ご自身のケースに合った唯一の正解を選ばなければ、解決どころか逆に事態を深刻化させてしまいかねないということなのです。

 

そしてどれがダメなのかは、やはりケースバイケース、人によって違ってくるというわけなのです。

 

こう聞くと恐ろしくなってどうにも動けなくなってしまうかもしれませんが、なにも手を打たずそっとしておいたからといって現状維持のままでいてくれるわけではありません。

 

これは1の何もせず様子をみるという対処法に該当してしまい、自力で立ち直れるラッキーなケース以外ではやはり状況を悪化させてしまうことがほとんどです。

(引きこもり期間が長くなるほど社会復帰が難しくなり、当人も家族も精神的にも追いつめられ、家族関係も悪化していくためです)

 

ですから結局、お子さんが引きこもりになったら、7つの対処法のなかからもっとも適切な対処を実践していくしかないということなのです。

 


引きこもり、7つの対処法とその注意点

ネットで検索すれば、民間、公的を問わず引きこもりに関する様々なサポートサービスが出てきます。

ですからよほどの田舎に住んでいないかぎり、ほとんどの方が1と7以外の対処法も実践できる環境にあることと思います。

 

ただ、自分の子供のケースにあうであろう対処法を提供してくれるところが見つかったからといって、安易に飛びついてはいけません。

じつはもうひとつ、引きこもり解決における重要な注意点があります。

 

それは3~6のように第三者にサポートを依頼しての対処をおこなう場合、その依頼先がただしい対処をを提供できるだけの技術と知識と経験とをもっているということが大前提になります。

たまにニュースで報道されているように悪質な業者も存在しますし、そこまでひどくなくても十分な知識や経験もないままに開業しているところも少なくありません。

 

せっかく7つの対処法の中からお子さんのケースに適した対処法を見つけだしたのに、そのやり方が間違っていたために結局よりひどい状態にさせてしまったという例は枚挙にいとまがありません。

 

そんな悲劇を未然に防ぐために、それぞれの対処法で気をつけるべき注意点を述べていきましょう。

 

1.自力で立ち直るまでそっと見守る

これに関しては、間違いようがないかと思います。

あえて言うならば、あせって自立をせかすような言葉をかけたり、責めたり叱ったりすることがないように気をつけてください。

 

2.親が適切な接し方を学び、自立を促すような声かけや接し方をする

この対処法だけはほかの対処法と違って、ただしくやればどのようなタイプの引きこもりに対してもマイナスになることはありません。

むしろこれ以外の対処法が必要な引きこもりの人に対しても、これを併用しなければならないケースもあります。

 

なぜならば、子供が引きこもりになる要因としてもっとも大きいのが、やはり親の育て方、接し方にあるからです。

 

もちろん、育て方のすべてが間違いだったという親御さんはほとんどおられないでしょう。

 

しかし先天的な精神疾患があるとか、いじめや犯罪被害などひどく不幸な目にあって心を病んでしまったというわけでもないのに子供が引きこもりになってしまったとしたら、やはりどこかで間違いを犯してしまったのです。

 

ですから、そんなあやまちをただして接し方を変えていかなければなりません。

 

それは、お子さんを精神科にかからせるとか心理カウンセリングを受けさせるといった対処が必要なケースでも同様で、専門家に丸投げするのではなくご家庭での努力も必要になります。

 

 

そしてもうひとつの注意点は、どのような人から接し方を学ぶかによって、その成否が大きく変わってくるということです。

接し方を変えたらよけいにひどくなって、暴言や暴力まではじまったとか、自暴自棄になってしまったという例もあります。

 

ですから、接し方や言葉かけを改めるのであれば、引きこもり解決の経験が豊富な人にただしい方法を学ぶ必要があります。

 

3.行政の相談窓口に相談する

これは対人恐怖症などの神経症もなく、買い物や散歩など自分の意志で外出することのできる社会的引きこもりの人で、今の生活をあらためて自立したい、という前向きな気持ちをもっている人に有効な対処法です。

 

社会的引きこもりの人同士のミーティングに誘われたり、無料の職業訓練を紹介してもらえたり、事情を理解している事業主さんのもとでの仕事を斡旋してもらえたりと、自立のためのサポートは充実しています。

 

ただし、上記のように自立に対して前向きな気持ちをもった社会的引きこもりの人以外には役立つことはありません。

 

家から出られない引きこもりの人に対しては何らかのケアをしてくれるわけではありませんし、親御さんに有効なアドバイスをしてくれるわけでもありません。

 

いやそれどころか、この行政の窓口での言葉を信じて、深刻化させてしまったり、手遅れにさせてしまったりするケースはすごく多いものです。

 

行政の窓口で対応してくれるのは、たんなる役所の職員かパートタイムで雇われた臨床心理士ぐらいであって、専門カウンセラーがいることはまずありません。

 

ですから、家から出られないという引きこもりの相談に対しては、

『そのうちきっと自分から動きだしますよ』

といった根拠のない慰めをいわれることがほとんどです。

 

これは職員のやさしさであったり、臨床心理士の目の前の人間を安心させるといった職業的習性からくる言葉なのですが、これを専門家のアドバイスであるとかん違いして、それを信じてズルズルと手遅れにさせてしまうひとが多いのです。

 

そのようなかん違いからお子さんの人生を台なしにしてしまわないためにも、やはり、お子さんの状態に応じた最適な対処法のみを実践することをお勧めします。

 

4.精神科や心療内科を受診させる

お子さんが単に家に引きこもっているだけでなく、なんらかの異常行動や暴言、暴力などもみられる場合には、やはり医師の診察を受けさせることが必要です。

 

ただ、どうしても家から出られなかったり、病院に行くことをかたくなに拒否するような場合は、この対処は非常に難しくなります。

 

そんな場合は往診に来てもらうのが望ましいのですが、残念ながら精神科や心療内科の医師は外来患者の対応だけで手いっぱいで、たった一人のために往診しようという奇特な医師はほとんどいません。

 

ですからこのようなケースでは次善の策として、心理だけでなく精神状態も把握できる心理カウンセラーに訪問カウンセリングを頼むのが現実的な対応となります。

 

病気の診断をくだせるのは医師だけですが、知識と経験が豊富な心理カウンセラーであれば病名はつけなくともお子さんがどのような状態なのかを判断することはできます。

 

そして、どうしても投薬治療や入院が必要であると判断すればそのように当人を説得してくれるでしょうし、精神疾患とまでは言えないぐらいの対人恐怖症や潔癖症、その他の神経症などであれば心理カウンセリングや心理療法で改善させることもできます。

 

もちろん、それだけの技術と知識をもって訪問カウンセリングを行ってくれる心理カウンセラーに依頼する必要があることは言うまでもありません。

 

5.心理カウンセリングを受けさせる

この注意点は、大筋で前項4で述べたものと同じになります。

 

この対処法を行うのはおもに、極端な異常行動は見られないがどうしても家から出ることができない、人とまともにコミュニケーションをとることができない、暴力的な傾向があり、もはや家族の言うことには聞く耳をもたないというケースです。

 

うつ病や統合失調症などの精神疾患があるようには見えないので家庭内だけでなんとかなると考えてがんばってしまう親御さんも多いものですが、たいていは長期化、深刻化させてしまうだけで最終的に手遅れにさせてしまうことがほとんどです。

 

内閣府の調査では、いま40歳以上の引きこもりは61万人と言われていますが、その大半がこのような対処の失敗からきているのです。

 

ですから、ご家族で頑張ろうという気持ちは大切ですが、やはりある程度がんばって無理なようであれば、なるべく早めに第三者の力をかりるべきでしょう。

 

6.自立支援施設に入所させる

引きこもりが深刻な社会問題として頻繁にメディアで取りあげられるようになって、引きこもりの自立支援施設は急増してきました。

 

ただしその質はピンからキリまで様々であり、中には悪質な業者も含まれています。

そして、費用も高額になるためよくよく吟味して決めなければなりません。

 

またこれに失敗すると、もとの引きこもりに逆もどりするするだけならまだしも、自分の意に反して施設に入れた親に対して恨みや反感をもってしまったり、それまでなかった暴言や暴力がはじまったりすることもあります。

 

大金を費やして以前よりひどい状態になってしまうという目も当てられない結果をまねかないためにも、施設選びは慎重に行わなければなりません。

できれば親御さんだけでなく、だれか第三者の客観的な目で施設を見学してもらい決めるのが望ましいでしょう。

 

7.強制的に家から出て行ってもらう

これは自分のいうことを聞かないから、家から追い出すということではありません。

 

そのような考えや態度で子供を突き放してしまうと、親元から自立はできるかもしれませんが親子関係に決定的な亀裂がはいってしまいます。

 

この対処法はあくまでも、親への甘えが過ぎたために引きこもりになっていて、家で傍若無人、わがまま放題の生活をしているようなタイプの引きこもりの人に対しておこなうものです。

 

このタイプの引きこもりは、非常識なまでの甘やかしをしてお子さんを社会からドロップアウトさせてしまった親御さんに大きな非があります。

 

ですからまずは親御さんご自身が反省し、お子さんに謝らなければなりません。

 

そのうえで、『人並みの自立した人生を取り戻してもらうためには、親元から離れたほうがいいと思う』と説得し、当面の生活費を渡して出て行ってもらうのです。

 

『強制的に』というのは無理やり家から引っぱり出すという意味ではなく、これまでの間違った接し方を改めて、もうこれ以上甘やかさないぞという強い意志を伝えて、自らの意志で家を出ていくよう説得するということです。


ただしい対処法をすべての人に

結論として引きこもり解決のただしい手順をまとめておくと、つぎのようになります。 

 

1)つぎの7つのなかから、お子さんのケースに合った対処法を見つける

  1. 自力で立ち直るまでそのまま見守る
  2. 親が適切な接し方を学び、自立を促すような声かけや接し方をする
  3. 行政の引きこもり相談窓口に相談する
  4. 精神科や心療内科を受診させる
  5. 心理カウンセリングを受けさせる
  6. 自立支援施設に入所させる
  7. 強制的に家から追い出す

2)7つのうちの適切な対処法以外は、逆効果になる危険性があるので行わない

※2の対処法だけは例外で、他の対処法と併用しなければならないことも多い。

 

3)選択した対処法をただしく行う(やり方を間違えるとこれも逆効果になる)

 

以上の事項が実践できれば、ほとんどの親御さんがお子さんの引きこもりの悩みから解放されるわけですが、現状では言うは易く行うは難しというケースが多いことでしょう。

 

まず、どうやって1~7の対処法のなかからわが子の状況にあった適切な対処法を見つけだすのか、という問題があります。

つぎに適切な対処法はわかったけれど、それが2~6だった場合はどこ相談すればいいのか、だれにカウンセリングやサポートを依頼すればいいのかという問題が出てきます。

 

これらが簡単にできるのであれば、現在のように引きこもり100万人ということにはなっていないはずです。

そう。いつまでたっても引きこもり人口が減らない大きな原因が、まさにここにあるのです。

 

一般に病気や社会問題などを研究する場合、海外の文献を調べるか独自に調査をするということになりますが、幸か不幸か引きこもりというのは日本特有の文化を背景とした現象なので、海外には研究論文などはほとんど存在しません。

 

また、引きこもりというのは家から出られないという症状ですから、一般的な病気のように大学病院に多くの患者が自らやってきて症例研究に事欠かないということはありませんし、経済学や文化人類学などのフィールドワークのように街に出て人々を観察してその行動を研究するようなこともできません。

 

したがって引きこもりに関する調査というのは、せいぜい国勢調査の結果からその実数を推計するぐらいで、原因を解明したり、効果的な対処法、解決法を確立させたりといった本当に役立つ研究はまったくなされていないのです。

 

昨今の心理学ブームで心理学科を新設する大学が急増していて、臨床心理士、公認心理士をはじめとして様々な心理系の資格も創設されていますが、残念ながら引きこもりを解決するための知識や技術をもっている人は皆無と言える状態です。

 

引きこもりの本質をただしく理解するには、個々の家庭を訪問し、ご家族の話を聞き、当人と面談して、それぞれの状況、状態に応じた対策を試行錯誤しながら実践していき、その結果を臨床研究としてまとめていくしかありません。

 

それは製薬会社の研究員が、何年、何十年とかけて本当に効果のある薬を開発するようなものです。

 

私、天地真理(あまちまさみち)は30年以上にわたってそのような臨床経験を積みながら独自に研究を重ね、その結果から不登校や引きこもりの実態解明と対処法を確立させることができました。

 

そんな研究結果は、不登校や引きこもりに悩んでいるご家庭を少しでも多く減らしたいとの思いから私の主宰する不登校、引きこもり自立支援協会のサイト電子書籍などですべて公開してきました。

 

そのため今では、天地真理と言えば不登校、引きこもり解決の第一人者として知られるようになりましたが、まだまだ不確かな情報や技術をもって引きこもり支援をおこなっている業者のほうが多いうえ、上記のように1~7の対処法すべてをサポートできる人というのは皆無と言える状態です。

 

行政の窓口はほぼ職業斡旋だけですし、民間のほうでも、親御さんへのアドバイスだけを行う心理カウンセラー、訪問カウンセリングをおこなう心理カウンセラー、自立支援の施設運営業者、とそれぞれの専門がわかれていて総合的な知識と経験をもっている人はまだまだいません。

 

これまでは依頼があれば全国各地どこでも私が出向いて引きこもりの方の対処をおこなってきましたが、私一人の力では100万人とも言われる全国の引きこもりに対応することは不可能です。

 

そこでこれからは、すこしでも早く適切な対処をしていただけるように引きこもりのただしい対処法をひとりでも多くの方に知ってもらうことと、それぞれの地域で引きこもり支援をおこなっている方々をバックアップするという活動も始めました。

 

具体的には、つぎのようなものになります。

 

まずひとつは、引きこもり解決支援をおこなっている行政や事業者の方々に対する、それぞれの専門にあった引きこもりタイプの見分け方やより適切な対処法のアドバイスです。

 

これにより専門外のタイプの引きこもりのサポートを引き受けて、より悪化させてしまうというミスは大幅に防げます。

 

 

そして、引きこもりのお子さんを抱えておられるご家族の方には、引きこもりの状態の診断と解決のための総合アドバイスの提供です。

 

もちろん、これまでどおり私自身もご家族やご当人へのカウンセリングもおこなっていくつもりです。

 

しかし身体はひとつしかありませんし、また私のいる関西から遠方にお住まいの方には、出張費のご負担をいただくかたちになるので経済的にカウンセリングを継続しづらいという大きなネックがありました。

 

そんな問題を解決するのが、この『引きこもり診断』と総合アドバイスの提供になります。 

 

 

引きこもり診断の内容は

 

具体的な内容としては、以下のようになります。

  • これから何らかの対処をしようと考えておられる方には、まず状況をお伺いし、当人と面談できるようであれば面談もしたうえで、どのような対処法が一番適しているのかをアドバイス
  • すでにどこかに相談しているもののなかなか結果が出ず、このままでいいのかとの不安に思っておられる方に対しては、そのままでいいのか、対処法が間違っているのかを判断、アドバイスするセカンドオピニオンの提供。
  • これからサポートを依頼しようとする心理カウンセラーや自立支援施設がある場合、そこがお子さんの引きこもりタイプにあった支援をしてくれるのか、またそれだけの知識と技術とを提供できるのかどうかをマッチング判断

 

これなら全国どこでも私が一度出張するだけで、引きこもり解決のための適切な対処法を行っていただくことが可能になります。

 

またこれによって、ただしい知識と技術とをもって対応に当たれるカウンセラーも徐々に増えてくることと思いますので、より多くの人が安心して引きこもり自立支援を受けられるようになることと思います。

 

私も現役で活動できるのは、年齢的にあと10年ほどだと思います。

 

そこで残りの人生は、全国どこのご家族でもお子さんの引きこもりに悩んだときに安心して相談できて、適切な対処が受けられるようなシステム作りと後進の育成にかけようと決意しました。

 

いま先の見えないお子さんの引きこもりに悩み苦しんでおられる方は、いつでもご相談ください。

 

引きこもり診断の詳細はこちらもご参照ください。

 

【引きこもり診断】についてのご相談に関しては、こちら『ご家族の方へのサポート』をご参照ください。

また私、天地真理のカウンセリングやサポートをご希望の方はこちら、『不登校、ひきこもり、ニート自立支援協会』のサイトをご覧ください。